本藍と草木染の黒(本藍黒染め)を交互に織りこんだものをアップで撮影してみました!
天然染料にて染め上げた反物です!
本場結城紬着尺
■地機織り
本場結城紬でいう手織りとは、日本全国で広く使われている高機(テンションが一定になっている。)ものと、地機織り(腰を吊ってテンションを一定に保つ)この2種類の織り方があります。
当社では地機織りにて製織しております。ちなみに地機織りは、昭和31年に重要無形文化財に指定、昭和49年に伝統的工芸品に、またユネスコ無形文化遺産に指定されている技法です。
■2000個の繭
本場結城紬は絹100%です。繭を重曹を加えたお湯の中で煮込み、広げながら、真綿にします。真綿にしたものを、紡いだものが手紬糸になるのです。着尺にするのには、約2000個の繭が使われるのです。この技法もユネスコ無形文化遺産に指定されています。
■重量10%オフ
本場結城紬は真綿でできているので、強固な糊づけが必要となります。他の織物産地に比べ、数倍の糊付けが行われます。
真綿の糊付けにはトータルで120%以上の糊付けが行われます。
糊抜きは反物の場合、販売されてから行います。
糊抜きされた反物は、約10%軽くなります。
この作品はやたら縞と言う縞です。言って見ればやたらめったら縞が出ていると言う事で、よく見れば最後まで同じ縞にはなっていません。この技法は約50年前頃に流行った縞だそうで私の父から話を聞き、再現してみました。
この反物は男物の反物です。伝統的な色合いの紺地の反物で、糸使いにも気を使った反物です。
この作品は普通の縞に見えますが、横糸で柄を作ったもので、少し手の込んだ逸品です。
この反物は普通の縞ですが、糸使いは丁寧に使っております。
この作品は雨絣と言う技法を用い、縦縞にしてみました。この作品も叩き染めを用い少し手の込んだ逸品に仕上げました。
この作品は本藍で染めた糸と草木染(矢車の鉄媒染)をしたものにその上からさらに本藍染をして黒に近い糸にしたものを交互に織ったものです。見た目はただの無地に見えますが、本当はとても手の込んだ逸品です。
この作品は残念ながら、不合格になってしまいました。微妙な色遣いで染色不良になってしまいましたが、私にとっては大事な作品であります。