ようやく藍染初日を迎えました!
準備万端、これより藍を建てていきたいですが、うまくいくやら不安も少しあります。
なぜなら、藍は生き物、最初から昨年と違うデータから入ってきました。
すくも 5キロ
灰汁
酒
消石灰
AM 9:00 PH 11.4
AM 12:00 PH 11.2
PM 5:00 PH 10.9
藍を建てはじめ3日目を迎えました!
昨年に比べ、数値が全く違っています.教本によれば、藍は数値化できないものとの事でしたが、まったくその通りです。
昨年に比べ、灰汁のPH 値は少し高く、準備段階では余裕で行けると思っていたのですが、最初からPH値は11,4低く3日目で10,5になり中石状態となってしまいました!少し様子を見て、昼に消石灰を90g投入して、その後、灰汁を加えました。
現在、PHは10,8 に上がっていますが、予想では、PH 11,0辺りに落ち着くと思っていたので少しがっかりしました。しかしながら、中石後、きれいな藍の花が咲き、少し気分が良くなってきました。
藍建5日目、気温も上昇して藍の生育に適した気候になってきました。
PH値も11.0になってきたので、中石から消石灰の投入も正解の様です。これからゆっくりとPH値が下がってくれればありがたいのですが、生き物なのでどうなる事やら?
藍建開始より早9日目になりました。
現在、中石に達してから4日目にあたりPH値は10.8辺りで安定しています。
藍の花も咲き誇り、何とも言えない色になっています。ただ、今のところ朝、夕、と藍甕の撹拌を欠かさずしなければなりませんし大変です。撹拌するにあたり、手やら爪の先まで、藍色に染まってしまいます。この後は、PH値が10.5以下になるまで待たなけれなりません。そこでようやく止石の作業です。
ようやくPH値が10.5を下回りました!
これより止石に入ります。
消石灰を60g投入してようやく染めることが出来ます。
PH値は投入後、10.7に上がりました。その後はいざ染色です!
22日目にしてようやく染色にたどり着きました。
今朝はPH値も10,7になり染色に適したアルカリ度になりました。
すくもが染浴に落ち着くまで、数時間待ちそれから染色します。
準備した糸をぬるま湯でなじませます。
心を落ち着かせいざ染色!
アルカリ度が高いため染浴はぬるぬるして他の草木染とは少し違います。
本藍染は常温で幾度も染め上げていきます。
その後水洗して色が鮮やかに変わっていきます。
AM 12:00 PH 10.5
今回は6月22日から7月11日まで8回の染色を行い、色の付き具合をご確認ください!
手紬糸は動物性の糸である絹糸ですのでアルカリの数値には敏感で、水浴のPH値にはとても気を使っていました。毎朝水浴を撹拌してPH値を確認し、ちょうど良い数値を維持するため灰汁と消石灰で藍甕の水浴を確認しながら、染色を続けてきました。
藍染は糸を染色する時色むらになり易いのでとても大変です。写真で確認するまで色の出具合があまり良く判らなかったのですが、こうやって並べて納得しました。
今回でこの手紬糸の染色は終わりにします。これからこの糸は来年まで寝かせておきます。
藍染をした糸は本来日光にとても弱いのですが、長いこと寝かせていると日光に強くなると教えて頂いたので、染色した糸はゆっくり織り上げようと思っています。
下の写真は6月初めから7月の現在まで藍の状態を取ったものです。
藍の花においても最初は大きな花を咲かせていましたが、少しづつ小さくなってきています。また、染浴の色も最近は鈍い色になったようです。これからは、ほかの染色に移っていきます。とりあえず、タオルやハンカチでも染めたいです!
いつの間にやら本藍染を建て始めて、100日を超えてきました。とは言え、先先週あたり染浴に元気がなくなり染色しても色が薄くしか染まらなくなってしまったのです。下の写真を比べて見れば明らかですが、綿の手ぬぐいを前に染めたものと、2週前に2度染めたものでは雲泥の差があります。この状態を打開するにはどうすればいいのか考えたのですが、昨年度はもっとたくさん染めても大丈夫だったはず?もしかして栄養が足りないのでは?ためしにお酒を投入してみました。結果、2,3日前より染浴にも元気が出てきたように思いました。教本ではすぐに元気にするにはグルコース これでは長続きしません。またはお酒と言うわけでした。この場合、ゆっくりお酒が発酵して糖に分解するわけです。
糸を染色する間、手ぬぐいも染めて見たところ、今度はだいぶ濃い色に染まっていきました。ついでに自分の手も濃く染めてしまいました。
これから昨年染めて手紬糸をもう少し染めて見たいと思っていたので一安心!藍を大事にして染め続けていきます。
旧盆の最終日、8月16日久しぶりの染色を行いました。すくもの状態はまあまあで、まだ少し染めることはできます。ただ、前のように濃い色には仕上がらず、コツコツ染めなければなりません。
(藍はアルカリ度が強いので、ずっと染浴に入れておくことはできません。それに手紬糸は絹糸です、動物繊維ですので本来 藍染には向かないんです。)
今回、手ぬぐいも一緒に染めていますがこちらは綿糸ですので本藍染には最適です!あとどのくらい染めることができるやら?
本藍を建て始めてから,120日が経過しました。藍の状態もだいぶ弱って来たようです。手を入れてもほとんど染まらなくなってきました。糸を染めるのは終わりと言う事になってきました。それから、高価なPH計が耐用期間が終わり今年度は使わず来年新しく購入するつもりです。
今まで毎朝、藍甕を撹拌し観察を続けてきましたが、これより、間隔をあけゆっくりと観察いたします。
糸の染めが終わったので、これより織りの準備に移りたいと考えていきます。
灰汁建ての本藍染も2年目を迎え、試行錯誤を続けてきましたが少しづつ新しい発見も見つけることも出てきました。
下の写真ですが、薄い方は3回染めたしたもの、濃い方は、10回以上染め上げたもので、普通これくらい濃い色に染めることはしません。商売で染めるならもったいないのでこれほど濃くはしないと思います。自分の場合、深い色にこだわっているので頑張ってしまいました!
それとあまり染を繰り返すと糸も痛むので神経を使いました。